BtoC製造業: 海外販路開拓時の参考指標

Living Costの都市別比較は販売国選定時にカバーして置きたい参考指標

今回は主に、BtoCのものづくり企業が海外販路開拓をするにあたり、国選定で参考となる指標・考え方をシェア致します。どこの国を選べばよいか分からない、あるいは国選定で結果的に失敗してしまったという中小・中堅メーカーに参考になると思います。

結論を申し上げると、Living Cost(Cost of Living)の都市別比較です。都市別の生活にかかる費用ですね。もちろん、Living Costだけで販売国を選定することは誤りであり、自社の商品特性を鑑みる必要があります。とはいえ、都市別Living Costは参考指標として有効です。

アメリカや中国といった国土面積の大きい国は、1つの州が1の国のようなもの

例えば、アメリカ。ものづくり企業様がアメリカにデザインプロダクトを販売したいとします。しかしながらアメリカは合衆国であり、国土面積も985万km2。日本は約38万km2であり、約26倍です。ある意味、国土面積だけで考えると、アメリカには日本という国が約26ヶ国分あるということです。

国選定の視点で考えると、その広大さゆえに、人種から所得、産業までバラつきが大きいとえいます。例えばニューヨークなのか、ケンタッキーなのかで生活する人々の給料も大きく異なり、購買するモノ、相対的に購買できるモノも変わってくるのです。中国も同様ですね。広大な国土面積があり、上海と内陸部では顕著な所得の違いがあるわけです。そのような国の中で地域格差は、ことBtoC向けで単価の高い日本の製品を販売しようと思うと、中国に売ろう、アメリカに売ろうではなく、どこの都市に売るべきか、と考える方が当然に1レイヤー下に降りているため販売可能性の確度は上がるわけです。そのような場合にLiving Costを都市別で比較することがひとつの方法といえます。

国別ではなく、都市別まで落とし込むことが成約の確度向上に繋がる

Living Costは官民様々なサイトで公表されておりますが、大事なことは狂いのないピンポイントの数字ではなく、相対的にどちらが上か下かを浮き彫りにすることが目的になるので、今回は都市別のLiving Costをインデックス指標化したサイトをご紹介します。

NUMBEOというUser Contributed(ウェキペディアみたいなもの)サイトです。以下リンクをクリックすると対象のページに飛びます。この手のLiving Costの比較では家賃や食品購入等様々な視点からの総合化がされているため、一般的に高いといわれている都市がランキングでは意外にそうでなかったりします。それは一般的に家賃が高いからといったひとつの視点で考えているような場合に多いです。そのあたりを理解しておく必要があり、ひいてはそのあとの自分たちで簡単に調べていくことは検証の意味で大事です。

いかがでしたでしょうか。絨毯爆撃を卒業して合理的な判断ができるように、参考となる視点や指標はなるべく複数抱えておき、多面的な評価ができるようにすることが海外マーケティングにおいて重要な視点です。