安易な機械翻訳は時として経営マターに繋がる理由

翻訳も決して安くはないゆえに手軽で便利かつ無料の機械翻訳

翻訳もクラウドソーシングを使用して個人にお願いすれば数円から、業者では20円前後やそれ以上と、一文字いくらと考えると安く見えますが、例えば原稿用紙400字を英訳する場合に、原文1文字で仮に20円にすると8,000円にもなります。反対に高いゆえに個人にお願いしようとクラウドソーシング等を利用すると情報流出リスクやクオリティの不安がありつつ(or 実際のクオリティとしても満足できないかったとしても)仮に5円で換算すると2,000円はするわけです。これが塵積となり慢性的に発生するとなると、じゃあ機械翻訳でやってしまおうか考える人も少なくない訳です。

ただ表現が稚拙になるだけで終わらないのが機械翻訳のリスク

しかしながら機械翻訳のリスクをきちんと押さえないまま、「まぁ少し分かりにくくなるだけで伝わるからいいや」と考えて機械翻訳に踏み切るのはリスキーです。例えば私たちが中国から1回のロットで1万個輸入しているクリアフォルダがあるのですが、このような単価が安いコモディティ商品においては正直機械翻訳してもバイヤーにとってそこまでクリティカルな問題ではないでしょう(相対的にまだマシという意味であり、実際は推奨しません)。しかしながら、取り扱っている製品がストーリー性のある手間ひまかけた工芸品やデザインプロダクトであるとブランディングとても重要になります。

言葉の誤りはチープさが漂い、信頼に疑問符が付き、問い合わせに至らない。

しかし、そこで機械翻訳してしまうと製品は素敵にも関わらず、偽物っぽかったり、極めてチープなモノに見えてしまうことは否めません。海外向けウェブサイトや越境ECサイト上で、バイヤーが直接的にモノを見る前からのアプローチであれば、なおさら問合せや購買には繋がらないでしょう。逆の視点で実物をみてみましょう。以下はAlibabaサイトを日本語に機械翻訳した際のスクリーンショットです。そもそもよく分からないし、品質が心配にならないでしょうか。ここに問い合わせしてみようと思いますでしょうか。一方で別のサイトできちんとした言葉で表現されていたサイトがあった場合に、言葉の表現だけで考えると、どちらに問い合わせをしますか?答えは自明だと思います。

機械翻訳の位置づけを明確にしてうまく使い分けることがポイント

いかがでしたでしょうか。ハイセグメントな製品やブランド訴求が課題だと認識しているメーカーさんであれば、改めて足元の状況を整理して必要時は対策を講じるようにしましょう。最後に大事な視点として、「やっぱり機械翻訳はダメなんだな」と機械翻訳をばっさり切り捨てるのではなく、例えば英語をメインの言語としてしっかり英訳・ネイティブチェックを実施し、他の優先順位の低いがカバーしておきたいという言語に関してはGoogle translate等のタグをいれて機械翻訳も活用する等の使い分け方を学んで活用していくことがうまいやり方だといえます。何事も二律背反で考えるのではなく、メリットデメリットを押さえて使い分けていくことを考えましょう。