越境ECの対米中市場規模とニーズを押さえる

越境ECにおける2大市場の規模とトレンドを押さえて販売可能性のあたりをつける

昨今問い合わせの伸び率が高い越境ECですが、今回は越境ECにおける二大教頭である対米国と対中国の市場規模がいったいどれくらいあるのか、そして今後どれ位拡大していくのか、そして、どのような製品カテゴリが人気なのかをざっくりと押さえて自社商品の販売可能性のあたりをつけてみましょう。

越境ECの市場規模:

経産省発表のレポートによると2015年実績ベースでは、米国・中国向けの販売のみで1.3兆円にのぼり、今後も拡大の見通しです。内訳をみてみると中国が約8千億円、米国が約5千億円であり、こと越境ECに関しては中国の需要が特に高いといえます。今後に関しては米国向けの市場規模は緩やかな右肩上がりとなり、中国に関しては2018年には対15年比で2倍になるドラスティックな右肩上がりとその市場規模は群を抜く見通しです。市場の急拡大の度合を鑑みると、相対的に昔の高度経済成長期のように作れば売れるといった形に近い中国が魅力に映ることは頷けます。但し、あくまで市場規模は参考程度に、自社の商品特性と単価から、米国と中国ならどちらかがニーズがありそうか、マクロの数字ではなく、顧客がフルカラーでイメージできるマーケットを選択する方が良いでしょう。

越境ECにおける米国・中国で売れている製品を押さえる

米国・中国現地における越境EC利用者の人気商品を確認してみましょう。まず米国ですが、一番人気がアパレル関連で47%と約半分を占めます。次に、音楽・映像・デジタルゲーム等が2番手にきて29%、3番手におもちゃ・ホビー28%、最後に電化製品がきて27%とアパレル以外は団栗の背比べといった内容です。では、中国はどうでしょうか。米国同様にNo.1はアパレルで59%です。続く2番手に化粧品・コスメが57%とアパレルと殆ど変わりません。3番手は食品・アルコール類と42%で最後は米国同様に電化製品がきて39%になります。

さて、ここでのポイントとして、先ずアパレルはどちらもニーズが一番あることから、アパレル関連であれば概ねどちらでも可能性があるのだなというイメージはつきます(=よし、売れるぞ、とはなりませんのでご注意ください)。次に、米国と中国では越境ECに求められる製品カテゴリが確かに異なること。ゲーム類やおもちゃ類は中国では上位にはないですし、米国に化粧品や食品類は上位にきません。そこから自社取り扱い製品を鑑み、越境ECに関しては戦略の方向性、調査の取っ掛かりとしての作業は見えてきそうです。但し、当然にアパレルにしても化粧品にしても、食にしても、あくまでカテゴリ単位の話であり、あまりにも抽象度が高いですよね。ゆえにそこからのセグメンテーションの分析は必須になります。

さて、簡単にポイントだけかいつまんで確認してきましたが、いかがでしたでしょうか。越境ECで売れるものは得てして現地で販売されていないモノや、販売されていても高いモノが多いということ、そして、そもそも自社の戦略として越境ECとは戦略のオプションのひとつにすぎないこと、ゆえにシナジー等の必要性を鑑みた判断が必要であることは最後に付け加えておきたいと思います。